木材加工Wood processing
ツーバイパネル
-
建物を構成する部材に、2インチ×4~10インチの各種ツーバイ材を用いて、構造用合板を打ち付けたパネルを使用する工法です。
この工法で作られた建物は柱ではなく壁で支えることにより、大きな箱のような構造になります。
そのため自由設計度が高く、将来の増改築にも対応力の幅が広がります。
例えば柱のないスッキリした設計で、広々とした大空間のある建物を作ることもできます。
※1インチは25.4mmですが、ツーバイ材の寸法は日本農林規格(JAS)で定められております。
例えばツーバイフォーなら2インチ(38mm)×(89mm)というようになり、2インチ(50.8mm)×4インチ(101.6mm)とは異なります。
当社では2インチ×4~10インチの各種SPF(スプルース:米トウヒ、パイン:マツ類、ファー:モミ類の木材)のツーバイ材を使用しております。
SPF材がご入用の際もお問い合わせください。
日本では、まだまだ在来工法が主流ですが、アメリカやカナダではこの工法が主流となっております。
完成すると見た目の差は少ないですが、柱で家を支える在来工法に対し、壁で建物を支えるモノコック構造となります。
この工法の利点は、壁で建物を支える構造となることで、耐震性が高く、気密性や断熱性も優れていることです。
これは冷暖房効率だけでなく、耐火性にも影響いたします。
ツーバイフォー住宅の多くは「省令準耐火建物」の建築基準を満たすため、火災保険の費用も抑えることができます。
また、現在では施工方法もマニュアル化されておりますので、施工者の技量に左右されることが少なく、品質と性能が安定する上に、施工期間も在来工法に比べて短くなります。
よく挙げられる欠点として間取りの制限がありますが、「株式会社オーダー・ウッド」では、フローリグの上から間仕切りの壁を設けることで、間取りの変更もできる限り柔軟に対応ができます。
ただし、構造の主要となる、壁の開口部を大きく取りにくいという欠点はあるので、「壁一面をガラスにして明るいリビングを作りたい」といったことは、難しくなります。
プレカット金具工法
-
プレカット金具工法とは、在来工法である仕口加工による接合ではなく、金属部品により接合ができるように、木材を加工する方法です。
在来工法(構造材に梁と柱を使う木造軸組構法)をベースとして、現在ツーバイ工法と並び日本の住宅建築に広く用いられている工法です。
利点としては、高い耐震・耐久性能、作業工程の簡素化、加工による木材の断面欠損が減少し強度を維持でき、さらには森林資源を節約できることなどが挙げられます。
当社では、プレカット金具工法の中でも加工の難しい、ピン工法の加工を得意としております。
ピン工法で使用される木材は、掘り込まれた窪みに凹型の受けの金具が埋め込まれ、両者がピンで結合されます。
金具が外部に露出せず、全てを木材内部で処理することができるため、意匠上のみならず耐火性能、耐結露性能の向上に有効です。
現場での金具取り付けや、ボルト締めといった作業がなく、ピンの叩き込みのみで構造体が組みあがります。
防腐・防蟻剤加圧注入
-
木材は腐朽やシロアリの被害を受けてしまうと、耐用年数が大きく変動してしまいます。
その被害を防ぐために、防腐・防蟻剤の加圧注入を行います。
防腐・防蟻剤を加圧注入することにより、薬剤は木材から流れ出ることもなく、しっかりと定着して長期間の効果が持続します。
注入することによって、木材の性質を変えてしまうことはありません。
加圧注入処理に使用する木材保存剤は(社)日本科学工業協会で発表している「シックハウス症候群」に関係する化学物質(VOC)リストに含まれておりません。
処理材を燃やしたことによる有害物質の発生もありません。
フィンガージョイント・羽柄材などによる集成材(NON JAS)の製造
-
当社はムダのない、環境に優しい木材加工をいたします。
フィンガージョイントにより切れ端(200mm以上)を再利用し、均等かつ高い強度を持つ集成材(NON JAS)に加工いたします。
フィンガージョイントは材料の木口端部をカッターで手の指状(フィンガー)に加工し、その加工部に接着剤を塗ってはめ合わせ、圧締接着をして長い材料を作る方法です。
材料の損失が比較的少なく、機械での加工に適しておりますので、能率の高い機械を多く使用することができます。
200mm以下の切れ端は木材チップにすることで、再利用しております。